-溶射関連リンク-

Home > 溶射塾 > 溶射用語の解説

溶射用語の解説

アルミナ(alumina, aluminum oxide)
酸化アルミニウム。アルミニウムの酸化物。
アブレイダブル溶射(abradable spraying)
削られやすい特性を有する皮膜を得る目的で行われる溶射。適用例として、タービン回転翼に相対するケース内壁に溶射し回転翼とケースとの間隙を適正化するものなどがある。
アブレッシブ磨耗(abrasive wear)
接触面上の凹凸や面間に介在する硬質粒子の切削作用が主因となる磨耗形態。
アーク溶射(electric arc spraying)
2本の線状の金属溶射材料間にアークを発生させ、その熱によって生じた金属材料溶滴を圧縮空気のジェットで微細化し加速して母材に吹き付けて皮膜を形成する溶射法。
イットリア(yttria, yttrium oxide)
酸化イットリウム。イットリウムの酸化物。
エンジン(engine)
発動機。
塩水噴霧試験(salt spray test)
防錆および耐食性の評価を短時間で得るための促進試験のひとつ。JISZ2371。
エロージョン(erosion)
浸食。浸食作用。
オイルシール(oil seal)
回転軸の周囲から油その他の漏れを防止するための軸封方式。リップと回転環とから構成される。Oリング、Vリングを用いる。

上へ

貫通気孔(open pore)
溶射皮膜中の気孔のうち、皮膜表面から外部に通じているもの。開口気孔ともいう。特に母材にまで達しているものに限定して貫通気孔という場合もある。
気孔率(porosity)
皮膜に対する気孔の容積百分率。
キャビテーション(cavitation)
圧力の減少により液体中に気泡の生ずる現象。ポンプの羽根車や水力タービンの翼などのように水中を高速で運動するとき、あるいは水中で超音波のような強い音波を出すときに見られる。
クロミア(chromia, chromium oxide)
酸化クロム。クロムの酸化物。
クラック(crack)
割れ、亀裂。溶射皮膜に生ずるクラックには、複数の溶射粒子を介する大きな割れと粒子内のみでとどまっている微小な亀裂とがある。
グレイアルミナ(gray alumina)
アルミナを主成分とし、チタニアを1〜4wt%程度含有する材料。青みがかった灰色を呈する。
研磨(polishing, grinding)
と石またはと粒を介して材料に圧力を加え、その表面を微細に破砕しながら仕上げていく加工法。
減圧プラズマ溶射(low pressure plasma spraying)
大気圧よりも低い圧力の雰囲気中で行うプラズマ溶射。
コーティング(coating)
物体の表面を適当な材料で被覆すること。溶射もこのための技術のひとつである。
高周波誘導加熱(high frequency induction heating)
金属のような電気的良導体に高周波磁界を加えて内部に発生する渦電流や磁気ヒステリシスの損失によって発熱させる加熱方式。金属の表面焼き入れや溶解などに用いられる。
高温酸化(oxidation at high temperature)
高温下での酸化現象。

上へ

サーメット(cermet)
その組織において、セラミックスと金属あるいは合金とを組み合わせた材料。
残留応力(residual stress)
物体が外力や熱応力等の作用を受け、これらが解放された後でも物体内に潜在する応力。溶射皮膜には、溶融溶射粒子の急冷や溶射中後のワーク温度差に起因する熱応力による残留応力がある。
自溶性合金(self-fluxing alloy)
ニッケル基、ニッケル・クロム基またはコバルト基の合金に、ホウ素、ケイ素を添加した合金。溶射溶融によってピンホールの極めて少ない皮膜を得ることができる。
ジルコニア(zirconia, zirconium oxide.)
酸化ジルコニウム。ジルコニウムの酸化物。
潤滑(lubrication)
摩擦面間の摩擦を減少させること。
セラミックス(ceramics)
材料を有機材料、金属材料そして無機材料に大別したときに、固体の無機材料を一般にセラミックスと呼ぶ。主なものに酸化物、炭化物、ホウ化物そしてケイ化物などがある。
セラミック溶射(ceramic spraying)
溶射材料にセラミックスを用いて行う溶射。
ステンレス(stainless steal)
炭素鋼にクロムやニッケルを合金化させて、炭素鋼よりも耐食性および耐熱性を優れさせた鋼。組織および熱処理特性によってマルテンサイト系、フェライト系およびオーステナイト系に大別される。
絶縁(electrical insulation)
一般には電気絶縁をいう。電気が伝わらない状態または伝わりにくい状態。

上へ

耐磨耗(wear resistant)
磨耗環境下で磨耗しにくいこと、磨耗に耐えること。
耐薬品(chemical corrosion resistant)
薬品(一般には液体を指す)に対する耐食性。
耐熱(heat resistant)
熱に耐えることまたはその特性。
断熱(thermal barrier, heat insulation)
熱が伝わらない状態又は伝わりにくい状態。
WC(tungusten carbide)
炭化タングステンの略式表示。炭化タングステンそのものの代表的なものとしてはW2CとWCとが古くから知られている。
大気圧プラズマ溶射(atmospheric plasma spraying)
大気(圧)中で行うプラズマ溶射。
チタニア(titania, titanium oxide)
酸化チタン。チタンの酸化物。
超硬合金(super hard alloy)
溶融点の高い金属例えばW、TiあるいはNb等の、炭化物、窒化物またはホウ化物の粉体を、金属を結合材として高温で焼結した材料。結合材としてはNiやCo等が用いられる。
電磁波(electromagnetic wave)
振動電場が磁場を伴って波動として空間を伝搬する現象をいい、挙動はマックスウェルの式で表される。周波数によってその性質が異なり、それぞれ名称が付けられている。UHF(300〜3000MHz)やVHF(30〜300MHz)などがおなじみ。
TBC(thermal barrier coating)
断熱を目的とするコーティングまたはその皮膜。
銅箔(copper foil)
銅の箔。導電性や色彩を利用して、回路基板や装飾に利用される。古くは打ち出しによって製造していたが近年は電析による。

上へ

梨地(matte finished surface)
なしじ。小さな凹凸を残して仕上げた面。つや消し。
日本溶射協会(Japan Thermal Spraying Society)
溶射の研究、啓蒙を目的とする日本の学術団体。研究者、技術者および法人などで構成される。
日本溶射工業会(Japan Thermal Sprayers Association)
溶射技術の利用の普及拡大を目的とする日本の業界団体。溶射関連業者で構成される。

上へ

非粘着(cohesion prevention)
粘着しないことまたは粘着しにくいこと。
表面改質(surface improvement)
ただ表面を保護するだけでなく、母材には無い優れた機能を付与する表面処理。
表面処理(surface treatment)
材料表面に対してある目的をもって行われる加工処理。
フレッティング磨耗(fretting wear)
接触面における微小な往復滑りあるいは振動摩擦の繰り返しが主因となる磨耗形態。
封孔剤(sealer)
溶射皮膜の開口気孔に浸透し、これを密閉する材料。エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、シリコン系樹脂などがよく用いられる。
不動態(passive state)
金属がその表面にうすい酸化皮膜を生成して、これによって化学反応性を失った状態。ステンレス鋼の耐食性はこれによる。
ブラスト(abrasive blasting)
圧縮空気流や遠心力などを用いてブラスト材を母材の表面に衝突させて、その表面を粗面化、清浄化、活性化させること。
プラズマ溶射(plasma spraying)
プラズマを熱源として行う溶射の総称。

上へ

摩擦係数(coefficient of friction)
2物体間の接触面に作用する摩擦力と抗力との比をいう。滑りやすさまたは滑りにくさの指標として用いられることが多い。
メテコ(Metco)
溶射機と溶射材料のメーカー名。現、スルザー・メテコ社。一部に、材料型番の表示に用いられる。

上へ

溶射(thermal spraying)
燃焼又は電気エネルギーを用いて溶射材料を加熱し、溶融又はそれに近い状態にした粒子を母材に吹き付けて皮膜を形成すること。
溶射材料供給メーカー(supplyer of thermalspray material)
特に溶射用に調整した材料を製造、供給する業者。

上へ

硫酸銅(copper sulfate)
銅の硫酸塩。Cu2SO4、CuSO4。五水塩としてCuSO4・5H2Oがよく知られており、一般に硫酸銅と言えばこれを指す。青色、透明の結晶で水に溶ける。水溶液は加水分解して弱酸性を呈する。

上へ

(参照文献)

このページのトップへ